11月から本格的に始まる東京の小学校受験。今、お子さんが0歳~年中さんで小学校受験をしてみようかな?と思っているご家庭はいつから準備を始めればベストか気になりますよね。
この記事は気になる小学校受験準備の始め時について、我が家の経験談も交えてお伝えします。
書いている人
オバちん
アラフィフ元フルタイムワーママ。普通の会社員夫婦+公立保育園育ちの娘の3人家族で東京に住んでます。2010年生まれの娘は受験を経て私立小学校に入学、この春無事卒業。系列中学校に進学。
小学校受験準備は毎年11月がスタート時期
小学校受験をする場合、ほとんどのご家庭で、幼児教室を利用すると思います。小学校受験向け講座を開講している幼児教室は、多くの場合、毎年11月に次年度受験の講座を開始します。つまり、来年の11月の受験のために、1年前の11月に「新年長」向けの講座を開始するわけです。幼児教室の講座は、1年かけて受験に必要な知識やふるまい、絵画や工作の技術、運動の仕方などを身につけられるようカリキュラムが組まれています。
ポイント
年長さんになってから幼児教室に入塾しようとしても、満席で入れないことも。入塾できたとしても途中からの参加になるため、お子さんがついていけないなど、親子とも負担が大きいスタートとなってしまう可能性があります!
幼児教室に通う場合、遅くとも年中さんの11月スタートの「新年長コース」から始めることをおすすめします。もし間に合うのであれば、さらに1年前の「新年中コース」、もしくはさらに1年前の「新年少コース」から通い始められれば余裕をもった受験準備ができベターです。
早く始めればそれだけ家族で受験を意識した生活を送る時間が長くなります。小学校受験においては、「受験を意識した生活」をどれだけ送れているかが合否に大きく影響するのです。
なぜかというと、理由は小学校受験で求められる考査の内容にあります。
小学校受験で考査されるおもな分野
考査の分野
- ペーパーテスト
読み書きや、数字は知らないという前提で理解力や思考力を試される出題がされます。難易度は学校よりけりですが、割り算の概念など小2~小3くらいの思考力が必要な場合も。 - 行動観察
立ち方、座り方、並び方、話の聞き方などに加え、何人かのグループで遊んでいる様子を見て、集団の中でどのようにふるまうかを観察されます。 - 巧緻性
ハサミ、のり、テープ、クリップなどを使い、指示に合う、かつある程度独自性のある工作物を作れるか、などを見られます。 - 運動
単に運動神経がいい悪い、ではなく、指示に従って、機敏に体を動かせるか、ルールを守りながら楽しく運動できているかなどを見られます。 - 絵画
指示に合う絵画が描けているか、子供らしいイキイキとした表現になっているか、独自性はあるか、などが見られます。クレヨンなどの筆記具が上手に使えるか、使った道具を片付けられるか、等もポイントです。 - 面接
お子さんが面接官の質問に、自分の言葉で受け答えできるか、両親の教育方針が学校と合っているか、ご家庭の全体的な雰囲気が学校にふさわしいかなどを見られます。
いずれの項目も付け焼刃では身につかないものです。とくに5~6歳のお子さんの場合、普段家庭でどのように過ごしているかが、試験当日の言動に必ず現れます。当日だけうまく取り繕うことはできないのです。なので、早めに準備を始めることで付け焼刃ではなく、自然な形で考査で求められる力を身につけていく必要があります。
家庭生活が重要
小学校受験の考査では、季節の花や野菜、行事などを問う問題や休日に家族でどのように過ごしたかについて聞かれる問題が頻出です。
ペーパーテストだけでなく、絵にかいたり、工作の題材になったり、面接で聞かれたりと机上で知っているだけでは対応できない問題が出されます。お子さんが実際に体験したこと、家庭でいつもやっていることとして具体的にイキイキと答えられるよう、経験値を上げてていくことを意識した生活を送ることが大切です。
我が家の小学校受験準備
我が家が小学校受験をきちんと意識したのは、年中さんの10月頃。(というか受験させたいな、とは娘が1歳頃から漠然と思っていたのですが、具体的に何も行動してなかったのです。)
共働きで忙しく、
平日昼間に幼児教室に連れて行くことはできない!
と最初から諦めていました。
そこで、
- ペーパーテスト対策は家で問題集を解いて私が教えよう!
- 行動観察とか一人で出来ないことは、単発で幼児教室の講座を取ろう!
と思って受験準備を始めたのが、年中さんの11月頃。
さっそくペーパーテスト対策として、
こぐま会の「ひとりでとっくん365日」
を基礎から順番に、家でやり始めました。
娘は「お勉強する!」といって割と意欲的にペーパーに取り組んでいました。…が、スラスラ解ける問題はいいとして、少し難しくてわからない問題になると集中力ががくんと落ちてしまい、手が止まってやる気がなくなります。
そして、当然ですが、わからない問題をわかるように教えるスキルが私にはなかったのです。
小学校受験のペーパーって、大人が見ると、感覚的に答えがわかるというか、簡単な問題がほとんどです。なので、娘がわからない…といってつまずいているところが、どう難しいのかわかりにくく、うまく教えることが私には無理でした。
私「どこがわからないの!?」
娘「・・・」
私「返事できないの?やる気がないならやらなくていいよ!!怒」
という感じで、親の意向で始めた受験準備にもかかわらず、娘にイライラをぶつけてしまい、今思うとかわいそうなことをしました。
「ひとりでとっくん365日」はペーパーで問われる問題を網羅出来ていて、良い問題集ですが、ある程度解き方を教わってから復習として特訓する時に使うべきでしたね…。
このままでは勉強嫌いになってしまう、やっぱり、プロに教えてもらわないと難しいな、と考え直し、幼児教室の門を叩いたのが年長直前の1月です。当時、幼児教室は新年長コースがすでに開始済み。体験入学を経て、なんとか奇跡的に空きがあったクラスに入れてもらえました。
平日の幼児教室送り問題の解決法
ちなみに幼児教室は、平日2回、土曜日1回の週3回。
平日、保育園から幼児教室までの送りはシッターさんに頼ることに。
保育園ではほかにもシッターさんに迎えに来てもらって習い事に出かけている子が何人かいて、娘はシッターさんがお迎えに来るというシチュエーションに憧れていた模様。優しいシッターさんにすぐに慣れて、幼児教室への送り問題はあっさり解決しました。
こんなことなら
もっと早く、シッターさんを利用していたらよかった!
と思った出来事でした。
幼児教室に入ってから
幸い、娘は保育園とは違う環境の幼児教室が物珍しかったのか、楽しく通うことができました。通った幼児教室は、できると大げさなまでに親も子も褒めてくれます。これが我が家にあっていたのか、娘はモチベーションを徐々に上げ、私も卑屈になることなく、受験準備を進められました。結果、準備期間10か月でどうにか合格。
ただ、私のリサーチ力と行動力がなかったせいで、慌ただしい受験準備になってしまい、その点については娘に申し訳なかったと反省しています。幼児教室に払う月謝は1年分足らずで済んだので、その点は経済的に済みましたが。
まとめ
ポイント
- 小学校受験準備は、遅くとも年中さんの11月に始める!
- 早く準備を始めればそれだけ家庭で「受験を意識した生活」を送ることができ、有利に!
小学校受験の準備は、ペーパーテストだけで測れない分野の習得が大変だからこそ、早く始める必要があります。逆説的ですが、大切なお子さんの幼児期を受験一色にしないためにも、早くから受験を意識した生活を送って、受験で求められる力を自然に身につけられるといいと思います。